- 子どもがおもちゃを欲しがる時に、できるだけ買ってあげたいが何でもかんでも買えない
- おもちゃを買ったはいいがすぐに遊ばなくなった(買わなければよかった)
そんな経験はないでしょうか?
私自身も子どもにおもちゃをたくさん買ってあげたい気持ちは山々です。そもそも買えなかったりすると本当は買ってあげればよかったなと後悔することもあります。
逆にたとえ買えたとしても、すぐに飽きて使わなくなると買った意味があったのか?となります。毎回おもちゃを買うか買わないかで悩んでいたら何も買えなくなってしまうこともあるかもしれません。
今回は大人の視点ではなく、子どもの心理の視点で意味のある「おもちゃ」とはなにか?について考えていきたいと思います。
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私自身、子どもは初めて授かったこともありおもちゃはたくさん買ってあげたい気持ち大きいです。我が子(あっくん)は車が特に好きです。走っている車を見ると、よく「ブーブー」と叫んでいます。本当に車が好きなのだろうと思い、ミニカーから乗り物まで車のおもちゃを買ってあげたことも少なくありません。

ところが、何が起こったか?というと買ったもので遊ばなくなりました。
もちろん買ってすぐは喜んで遊んでいました。せっかく買ってあげたおもちゃを大切に使っているのなら買った甲斐はありますが、やはり買ったおもちゃがずっと放置されている状況を見ると「買わなくてもよかったな」と思い返すことも多かったのです。
執筆当時の2020年3月は新型コロナウイルスの影響で外に遊びに出ることもままならない日々が続いていました。

当然、不要不急の外出に該当しかねないのでおもちゃを買いに行くこともほとんどできませんでした。
ふと、あっくんのママ(著者の私の妻のことです)が紙飛行機を作っていました。以前からあっくんは空を飛んでいる飛行機を見て「ヒコーキ」と言っていたので飛行機に興味があることを知っていたのです。そこで紙飛行機を作ろうとしていたのですが、作り方がよくわからず私に「紙飛行機ってどうやって折るんだっけ?」と聞いてきたのです。私はすぐに紙を折って「紙ヒコーキ」を作りました。

あっくんに「ヒコーキ」と言いかけるまもなく、あっくんは自分から「ヒコーキ」と言って私の作った紙ヒコーキを奪いにかかっていました。紙ヒコーキは飛ばして遊ぶことももちろんできます。
飛ばし方を教えた後は、あっくんは自分で紙ヒコーキを飛ばして遊んでいました。うまく飛ばせなくてもなんとなく投げて遊んでいました。
「ヒコーキ」と言いながら本当に楽しそうに遊んでいました。

買い物に行く時も紙ヒコーキを持って行くほど気に入っていました。
ここに2つポイントがありました。
- 別に本物の飛行機のおもちゃでなくとも単なる紙ヒコーキでも十分に楽しく遊ぶことができるということ
- 紙ヒコーキを作るのにお金は一切かかっていないこと
です。
つまり
「お金をかけなくても、楽しく遊ぶおもちゃというものはある」
という考え方です。

子どもにとっておもちゃというものは「遊ぶための道具」に過ぎないのではないか?と考えるようになりました。子どもはおもちゃを使って楽しく遊びたいのです。
おもちゃというものは楽しく遊べたらなんでも良いのです。姿形はなんでも良いのです。むしろ姿形が抽象的、単純である方が子どもにとっては良いのかもしれません。自分なりに面白い遊び方を考えて遊びます。結果的には子どもの想像力を伸ばす遊び方になってくるでしょう。
子どもはおもちゃ自体を欲しているわけではなく、遊ぶために面白いものを欲している。

写真にあるように我が家には2つの乗り物のおもちゃAとBがあります。
ここまで読んでくださった方ならなんとなくわかるかもしれません。あっくんが好きなのはAなのです。抽象的で単純な姿形のおもちゃの方が実は使い勝手も良く楽しく遊べるのです。
これは遊び方が限定されないからだと考えています。
Bのおもちゃは確かに見た目もかっこいいですが、遊ぶとなると乗ってペダルを踏んで前に進むくらいです。進む速度も一定です。
それとは異なりAのおもちゃはまたがったらどこにでも行けるし、走らせる速度も自分の好みに合わせることができます。腕で抱えて遊ぶこともできます。自分で遊び方を考えただけ遊び方があります。子どもにとっては遊び方が多い方が楽しいという心理なのではないかと思います。
次におもちゃのお値段の話をしていきます。
先ほどのおもちゃAとBの値段について考えます。
結論から言うとAは800円、Bは20,000円です。

また、紙ヒコーキは0円、本物の飛行機のおもちゃを買うとなると数千円でしょう。
しかしながら、楽しく遊べるのはと言うと、おもちゃAであったり、紙ヒコーキなのです。
お金をかけたところで、子どもがそれに見合った価値を見つけて遊ぶことができなければおもちゃの価値はないのです。
こうなればおもちゃにお金をかけるのが馬鹿らしくなりますね。

遊ぶことだけに焦点を絞れば、抽象的で単純なものが良いのです。しかし実際にどう言うものなのかを知るためにはミニチュアモデルが必要になります。
大きくなるにつれて、「遊ぶ」だけではなく「学ぶ」と言う要素が必要になれば、複雑で具体的なおもちゃも必要になるでしょう。
成長に合わせておもちゃを選ぶことが大切です。
紙ヒコーキを作って遊びましたが、単にそれだけでは長続きしません。いろんなおもちゃを作って遊べたら面白いですよね?お金をかけずに遊べる方法を探してみました。いろいろ方法はあるかと思いますが、その1つを紹介します。
紙ヒコーキがアイデアのきっかけなのですが、折り紙を使えばいいのではないかと考えました。
以下のサイトで折り紙の折り方が詳しく解説されています。
参考 折り紙の折り方まとめ350種類以上調べてみると、意外に折り方は多くあることがわかりました。これだけあれば飽きずにたくさんのものを作ることができます。
また、一緒に折り紙(普通の紙で十分ですが)おもちゃを作ることで子どもと親の何者にも変えがたい貴重な時間が生まれるとも考えられます。
実際に試してみるとビンゴでした。あっくんは喜んで作ったもので遊んでいました。一緒に作る時間はまさに幸せとしか言えません。
おもちゃを買わなくても、親がおもちゃもどきを製作するだけで、喜んでいるのです。
これまでの話で子どもの心理をまとめてみると以下のようになります。
- 子ども(特に学童期に入るまで)はおもちゃに興味はあるが、そのおもちゃ自体を欲していることは少ないと考えられる
- おもちゃを買わずに簡単なおもちゃもどきを親が製作するだけで、子どもの欲求は満たされることが多い
このことから本当に意味のある「おもちゃ」とは
- 遊ぶために面白いと思うもの
- 抽象的で単純なものであり、遊び方を自分で考えられるもの
ではないでしょうか?
子どもの遊び方は千差万別です。おもちゃを使ってどう遊ぶかは計り知れないところが多いです。おもちゃを買ってあげることは悪いことではないですが、お金もかかります。
子どものことを少し視点を変えて考えてみると、本当に必要なものがなんなのか見えてきます。
今回はお金をかけないで子どもにとって意味のある「おもちゃ」がなんなのかを考えてみました。