
なかなか覚えられない😭

コツを掴むと覚えられるよ❗️
こんにちは、あつパパです。
AIの時代になれば暗記は必要なくなるとも考えられます。しかしながら、人間として成長するためには本を読んだり教えてもらったりして知識を蓄積する必要がどうしてもあります。
私は薬剤師なのですが、当然ながら薬の名前はたくさん覚えなければなりません。
カタカナばかりの文字の羅列もたくさんあります。
- アトルバスタチン
- クロルフェニラミン
- レボセチリジン
- トリヘキシフェニジル
などなど
たくさんのことを覚えるためには何かしらの努力は必要です。私もそれなりに努力をしてきたから今の職につけていると思っています。
そんな私が、暗記のコツを伝授します。
ただ、すぐに暗記できるテクニックではないことにはご注意ください💦物事はそう簡単にはいかないものです。(とは言えテクニック的要素も最後に紹介します)
目次(タップして自動スクロール)
暗記のコツ
先日のツイートです。
- 覚えたいことを頭(脳)に入れる
- 5分後に覚えたいことを覚えているか思い出す
覚えていればOK
覚えていなければもう一度頭に入れる - ちょっとした「隙間の時間」に「繰り返し」復習する
今回のポイントはこの3つに尽きます。
一つずつ見ていきましょう。
覚えたいことを頭(脳)に入れる
例えば「芥川龍之介の作品『杜子春(とししゅん)』を覚える」ことにしましょう❗️

まずは、作品名を頭に入れます。杜子春(とししゅん)

目で見て、手で書いて… 方法はいろいろあるかと思いますが何がなんでも頭に入れることが大切です。頭に入ったかは作品名が思い出せたかどうかで判断します。
5分後に覚えたいことを覚えているか確認する
5分というのは目安です。少し時間を開けて覚えたいことを覚えているのか確認すれば良いのです。

今回「5分」に設定したのは、頭に入れてから5分後くらいはちょうど忘れかけている時間帯だからです。
5分後に思い出そうとすること、もう一度見直すことはとっても効果的です。
「隙間の時間」に「繰り返し」思い出す❗️
ではいつ暗記をするのか?
定番なら今でしょ❗️かもしれませんが、今回は少し違います。
- 勉強でちょっと疲れたな、という時に思い出してみる
- 休憩したい時に思い出してみる
- 寝る前に思い出してみる
- 通勤や通学の時間に思い出してみる
何度も繰り返して覚えることが今回のポイントになります。
逆に言えば、1回では覚えられないということ
これを意識してください。
人間であれば隙間の時間は自然と生まれてきます。そう言った時間をいかに活用できるかがカギとなります。
後述しますが、忘れていく過程で「思い出す」という工程が加われば当たり前ですが記憶は定着していきます。
いったん頭の中に入れてから他のことをやって、ちょっとコーヒーブレイクって時に思い出してみるのです。
実際に著者がやっている方法
暗記ツール補助ツールは世の中にたくさんありますが、私はiPadのマーカーの機能を利用しています。
たとえば私の場合、タミフルの薬を子供に使うときの量を覚えるとします。

使い方は☝️の画像のように決まっています。赤く丸⭕️でかこった部分を覚えるわけです。
覚える部分をまず頭に入れます。
1日2回 5日間
幼小児は1回2 mg/kg
新生児・乳児は1回3 mg/kg
次に一旦頭の中に入ったら覚えたい箇所を塗り潰します。

覚えているかどうか確認します。
頭の中で出てきた答えが合っているかを確認します。

消しゴムの機能を使って消すと正しい答えが見えてきます。
この繰り返しです。3回4回とやっているうちにこんなの当たり前だなと思える時がきます。2・3日してまた思い出してみて、自分の中で常識になっていた時点で覚えていると判断します。
ここまではとりあえず覚える・暗記することを書いてきました。
ここからは記憶はどのように作られていくかを見ていきます。
繰り返しがなぜ良いかの理由ですね☺️
記憶には2種類ある❗️
記憶には2種類のものが存在します。
- 短期記憶
- 長期記憶
コンピュータでいうところのメモリとハードディスクに該当します。
短期記憶
短期記憶は主に海馬が担当します。コンピュータで言えばメモリに該当します。
記憶の二重貯蔵モデルにおいて提唱された記憶区分の一つであり、情報を短期間保持する貯蔵システムである。一般的に政治人における短期記憶の容量は7±2桁程度と言われている。
この仮説は心理学者のジョージ・ミラーが提示したものである。短期記憶の情報は時間の経過とともに忘却されるが、維持リハーサルによって情報の保持時間を延ばすことができる。リハーサルが妨げられた場合は数秒から数十秒で情報は忘却される。また短期記憶の情報はリハーサルにより長期記憶に転送されると言われている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/記憶
厳密には上記のようなことになるのですが、ポイントは維持リハーサルによって情報の保持や長期記憶へと繋がる点です。
すなわち、繰り返し覚え直すことで記憶は定着されていきます。
長期記憶
長期記憶は主に大脳皮質が担当します。コンピュータでいうところのハードディスクです。
記憶の二重貯蔵モデルにおいて提唱された記憶区分のひとつであり、大容量の情報を保持する貯蔵システムです。二重貯蔵モデルにおいては、一旦長期記憶に入った情報は消えることはないとされていました。
しかしながら現実には長期記憶の忘却が認められます。長期記憶の忘却の原因については、減衰説と干渉説、さらに検索失敗説が存在します。(今回のテーマからずれてしまうので詳細は割愛します)
βエンドルフィンが分泌されたり、A10神経が活性化すると、海馬における長期記憶が増強すると言われています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/記憶
長期記憶に入ってしまえば忘れてしまうことはなく、おおよそ自分のものになったと考えて良いでしょう。
こんなの常識
って段階が長期記憶に入った証ですね☺️
記憶と忘却の関係
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、意味のない3つのアルファベットの羅列(られつ)を、被験者にたくさん覚えさせてその記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを実験しました。
その結果をグラフ化したのが「エビングハウスの忘却曲線」です。記憶割合(縦軸;%)と忘却(忘れるという意味)時間(横軸;時間)の関係を示しています。

注)1週間以上たって20%も覚えているか疑問はありますが結果は結果
記憶と忘却 そして記憶保持の関係

人は物事を忘れる生き物ですが、それでも復習により記憶を保持することはできます。上のグラフでは復習によりどれだけ記憶を保持、定着させられるかを示しています。
グラフでは2日目、1週間後、1ヶ月後に復習を行なった場合を示していますが、もっと早く復習を行なった場合は記憶保持はより早く確実になります。
番外編:知っておくと楽になるテクニック
テクニックはないのか?と期待されることも考えました。
小手先のテクニックですが、覚えることを助けてくれます。
単語や文章は少なからず意味を持っています。
その意味を理解した上で覚えることは忘れにくい記憶につながります。
ツイートの内容にもあるようにただただ
オセルタミビル
と覚えるのではなく
最後の「ビル」はウイルス(virus)を表す「vir」だからインフルエンザウイルスにきく薬でオセルタミ+ビル
というように覚えることもできます。
まとめ
今回書いてきた内容をまとめるとこんな感じ❗️
- 覚えたいことをまずは頭に入れる
- 5分後に覚えたいことが覚えられているか確認
- 「隙間の時間」に「繰り返し」思い出す
少しでも覚えることの助けになればと思います。