私、あつパパは薬局薬剤師として勤務しているため、医療従事者枠で先行接種を行うことができました。
接種後、発熱したり、頭痛や吐き気などに襲われることは聞いていましたが、実際にどうなるか?ということは人それぞれだと思います。
今回は、新型コロナウイルスワクチンを接種したあとの症状と経過を綴っていこうと思います。
今後ワクチンを接種される方の参考になればと思います。
また、勤務中に、これから接種を行う予定の高齢者の方から「解熱剤はどれが良いか?」と聞かれることが多いので、そちらに関しても述べていきたいと思います。
目次(タップして自動スクロール)
1回目のワクチン接種
1回目
2021年○月●日 13時時 接種予約
12時30分ごろ接種会場入りしました。会場にはもうすでに15人ほどの列ができていました。ワクチン接種のブースまで1列に並んでワクチンの接種を待つことになりました。
13時ごろから接種開始
順番にワクチン接種…緊張感が高まります。。。
13時15分に自分のワクチン接種の順番が回ってきました。
予診票、アルコール消毒に対するアレルギーの有無を確認され、接種へ
利き手と反対側の腕に注射するとのことで、半袖シャツの利き手と反対側の袖を肩まで捲り上げて接種を待ちました。肩に近いところにワクチンを接種してもらいました。
袖を肩まで捲り上げて接種を行います。
長袖のシャツや上着を着ている方で肩まで捲り上げることができない場合は服を脱がされて接種することになります。
接種会場には特別個室などは設けられていないことが多く、その場で服を脱がなければならないので、特に女性の方は注意が必要です。
服を脱ぐ時間もロスになるので、なるべく肩がすぐに出せる服装で接種会場に向かわれることをお勧めします。

特に痛みはなく、通常の注射よりもやや痛くないか?と言うレベルの痛みしか感じませんでした。
接種が終わってからは30分間その場で待機です。暇つぶしにはもってこいのTwitterを覗いて待つことにしました。
13時45分ごろ待機終了!
アナフィラキシーなどのアレルギー症状はなく、意識もはっきりしており30分は何の問題もありませんでした。
帰宅後、2、3時間は全身や腕に異常はなく、普段と変わらない生活を送ることができました。
異変が起こり始める
接種当日の17時ごろ(接種4時間後)から左腕の筋肉痛を感じ始めた。
時間が経つにつれて痛みは増大していき、19時ごろには利き手と反対の腕を上に上げることが困難になる程度の痛みに襲われました。仕事を終え帰宅し床に就く時には、寝返りを打つと筋肉の激痛に襲われました。
発熱こそなかったものの接種箇所の痛みは3日続きました。
痛み自体は時間の経過とともに徐々に緩和していきました。
2回目のワクチン接種
2回目
2021年△月▲日(1回目摂取から約3週間後) 15時接種予定
14時45分に会場入りしました。
1日目とは異なりワクチン接種の順番待ちの列はなく、あれよあれよという間にワクチン接種となりました。
予診票の確認とともに、アルコール消毒に対するアレルギー反応も事前に確認され接種されることとなりました。
1回目の接種と同様に、半袖のシャツの袖を肩までまくり上げて、出た部分に垂直にワクチンを接種してもらいました。

ワクチン接種後は特に痛みもなく、アナフィラキシーなどのアレルギー反応もありませんでした。
1回目と同様に、接種後30分間は接種会場で待機しました。30分経過後も特に何も異変は起こりませんでした。
帰宅後は、1回目の接種と同様に、接種4時間後に筋肉痛が現れ始めました。寝返りを打つのが辛かった記憶が鮮明に残っています。
明らかな異変が起こり始める
2021年△月▲+1日 9時ごろ(接種18時間後)
異変が現れ始めました。徐々に頭痛が感じられ、それとともに節々の痛みも現れました。しばらく様子を見ていると体が熱くなってくるのを感じました。
この状況で体温の測定を行いました。測定結果は38.1℃

頭痛、発熱、気持ちの悪さ、全身倦怠感、節々の痛みなど、熱が出た時に現れるような症状が出ていましたが、特に頭痛がひどかったです。
ずきんずきんするような痛みが止めどなく襲ってきました。食欲は全くなく、ご飯を食べることができませんでした。
かろうじてバタークッキーを食べたくなり、家にあったクッキーを口しました。
その後は全く何もできず、ベッドに入って眠っているしか自分にはできませんでした。眠っている間に体温を測定されたようです。このときの体温は37.4℃でした。
そのまま時間が過ぎて、2021年△月▲+1日の14時ごろ(接種23時間後)再度体温測定を行いました。このときの体温は39.0℃でした。

眠っていれば症状も徐々に改善してくるだろうと思っていましたが、2021年△月▲+1日の19時(接種後28時間後)になっても頭痛、倦怠感、節々の痛み、吐き気、食欲不振、発熱が治まりませんでした。
たびたび目を覚ましては経口補水液をひと口含み、睡眠に入ることを繰り返していました。

I’m under the weather.
2021年△月▲+1日の20時30分ごろ(接種30時間経過ごろ)、あまりにも頭痛、節々の痛み、吐き気、発熱が続くため、ここでようやくカロナール錠500mgを1錠服用しました。
吐き気もひどかったため、ナウゼリンOD錠10mgを1錠服用しました。
30分ほど経った21時ごろ、熱による倦怠感や節々の痛みは落ち着き食欲も改善してきました。
ようやくお茶漬けを食べることができました。ただしこのときの体温は38.8℃でした。

発熱時間はおおよそ22時間
2021年△月▲+2日 7時の段階で体温37.2℃まで下がりました。

だいぶ体温は下がってきましたが、体のだるさや節々の痛みは残っていました。
仕事を休むわけにもいかず、ロキソプロフェン錠60mgを1錠服用して、その日の業務に当たりました。
ロキソプロフェンを服用すると、だいぶ楽になり通常通り業務を行えました。
2021年△月▲+2日の夜に体温を測定ました。この時も37.2℃ありましたが、体のだるさなどはほとんど消失していました。
私の場合は高熱が現れた時間は約22時間、その後の微熱が24時間程度続きました。
2021年△月▲+3日には体温も平熱に戻り、通常通りの生活を送ることできるようになりました。
新型コロナウイルスワクチン接種後の発熱時に使える薬剤
2021年6月現在の厚生労働省の見解です。
厚生労働省のホームページで、新型コロナウイルスワクチンQ&A でも紹介されています。
当初はアセトアミノフェン製剤(カロナール®︎、タイレノール®︎など)が安全で、そのほかは避けるべきといった見解が出ていたこともあったようですが、イブプロフェンやロキソプロフェンも使用可能であることが厚生労働省から示されています。
実際に私も2021年△月▲+2日の発熱にはロキソプロフェンを服用しました。結果的には副作用や、異常は認められませんでした。
薬局ではどんな市販薬を選べば良い?
基本的には厚生労働省の 新型コロナウイルスワクチンQ&A でも紹介されている有効成分を含む商品を選ぶことになります。
具体的には
アセトアミノフェン
イブプロフェン
ロキソプロフェン
を配合している商品を選べば良いですね。
アセトアミノフェン単剤
- タイレノールA
成人に使える薬剤でアセトアミノフェンが単独で含まれているのはタイレノールAがメジャーです。
12歳から15歳未満までの小児用であれば
- 小児用バファリンCII
- 小児用バファリンチュアブル
- バファリンルナJ
- 小中学生用ノーシンピュア
この辺りの商品が使えそうです。
小児にいつワクチン接種が開始されるかははっきりしませんが、接種が開始された時に「子供でも使える」という商品がどれなのか知っておくことは良いかと思います。商品自体は限られます。
なおバファリンルナJのみ15歳以上にも使用可能です。(ただし1回3錠も服用しなければなりませんが・・・)
イブプロフェン単剤
- リングルアイビー200
- リングルアイビー錠200
- リングルアイビー
- イブ
- イントウェル
- エルペインコーワ
- ナロンメディカル
余計な成分を含まないものを選びました。
解熱成分はイブプロフェン単独でも、アリルイソプロピルアセチル尿素を含む商品などはたくさんあるので注意が必要です。
商品名は極めて似ているものが多いので正確に確認してから購入することをお勧めします。
例えば、「イブ」はイブプロフェン単独なのですが、「イブA錠」はアリルイソプロピルアセチル尿素を含んでいます。
余計な成分が新型コロナウイルスワクチンによる発熱に安全かどうかは、厚生労働省によて示されていませんので、避けた方が無難です。
ロキソプロフェン単剤
- ロキソニンS
- ロキソニンSプラス
- ロキソプロフェン錠M
- ロキソプロフェン錠「AX」
など
ロキソプロフェンの成分を含む商品はたくさんあります。薬局やドラッグストアによっても扱っている商品が異なります。
第一類医薬品であり必ず薬剤師からの販売となりますので、薬剤師と相談の上、商品を決めてもらうと良いです。
ロキソニンSやロキソニンSプラスはロキソプロフェン単独ですが、ロキソニンSプレミアムはアリルイソプロピルアセチル尿素を含んでいるので安全と言い切れない部分があります。
イブプロフェン+アセトアミノフェン
- バファリンルナi
バファリン プレミアムもイブプロフェンにアセトアミノフェンを配合していますが、もれなくアリルイソプロピルアセチル尿素も配合されているので避けた方が良いと思われます。
薬剤を選ぶ注意点
ここまでは、解熱剤に対する条件を考えないで、単に商品を選択しました。
しかしながら、人それぞれ抱えている背景が異なります。
例えば、授乳している、妊娠している、胃潰瘍の既往があるなどです。
個々の商品によって合致する条件が異なります。薬局やドラッグストアで購入される際は、できれば薬剤師に相談されてから購入することをお勧めします。
授乳しているとき、薬剤が使用できるかどうかについてはこちらの記事でも紹介しています。かなり専門的な内容ですが、興味がある方は覗いて見てくだい。

ちなみに、妊婦に対するワクチン接種に関して、アメリカで行われた研究を厚生労働省が発表しています。
米国では、10万人以上の妊婦が #新型コロナワクチン を接種しています。妊娠中にmRNAワクチン接種をした約3万5千人の研究報告で、胎児や出産への影響は認められていません。
— 厚生労働省 (@MHLWitter) June 23, 2021
また、mRNAワクチンが生殖器に悪影響を及ぼす報告もありません。
続きは、下記よりご確認ください。https://t.co/B5KsSq8yja pic.twitter.com/lV5Wt3pDDQ
詳細はこちらを参照ください。
今回は以上となります。
ここまで読んでくださってありがとうございます。