今回はアラミスト点鼻液を使う際のポイントや薬の特徴をまとめました。
目次(タップして自動スクロール)
- 即効性がないが、持続的にアレルギー症状を抑える
- 頓用で使用しても効果が期待できない
- 1日1回点鼻する
詳しくはまとめの記事に載せていますので、そちらをご覧ください。


点鼻のポイント
- 初回のみ空打ちを6回行ってから点鼻する
- よく振ってから点鼻する
- 噴射口は真上を向ける (少し顔をのり出す感じで点鼻)
- 鼻をかんで鼻の通りをよくしてから点鼻する
- 息を鼻から吸い込みながら点鼻する
空打ちを行う理由は、きちんと出ることを確認するためです。
よく振ってから点鼻しないと内容液が固まってうまく出てこないことがあります。
噴射口を真上に向けないと、きちんと噴射できないことがあります。
メーカーが出している説明書はこちら
基本的な使い方はメーカーの発行している指導箋に基づいて行います。この点は薬をもらう時に薬局で説明されるはずですので今回はリンクを上記に貼るだけにしています。
- 1日1回 点鼻する薬です。
- 中身は液体であり、噴霧によってミストが出てきます。
- 液体で細菌などが繁殖しないように保存料や防腐剤が含まれています。その関係で匂いがあったり、刺激感が出ることがあります。
- 点鼻した時に鼻の中にミストが出てきた実感があります。
- 局所作用が強く全身作用はほとんどありません。鼻にしか作用しない薬だと思って問題ありません。
- 全身作用を表す吸収率はわずか0.5%です。
- 授乳していても問題なく使えますし、妊婦さんにも治療上の有益性が高くなれば使うことができます。
効果が現れるまでは時間がかかります。
24時間以内の効果があらわれます。個人差がありますので、効果を実感できるまでに数日かかる場合もあります。
Okubo K et al :Allergy Asthma Proc 2009;30(1):84-94
2〜14歳の方は 1日1回 1回1噴霧ずつ
56噴霧用 1本で28日分
120噴霧用 1本で60日分

56噴霧用1本で14日分
120噴霧用1本で30日分

図では点鼻の回数が分かりやすいように点鼻の噴射角度をあえて斜めにしていますが、実際は噴射口を真上に向けて点鼻してください
左右交互に点鼻することが望ましいです。ミストが鼻の中で集まると液体に戻り液だれを起こすことがあります。
Q 使い終わった後のゴミ分類は?分解できますか?
GSKホームページ
アラミストは分解できません。外側の容器はプラスチック製で、中のボトルはガラス製です。各自治体の分別ルールに従って廃棄してください。
どうにかこうにか分解している人もいるようですが、分解時に怪我をする恐れもありやはりやめたほうが良いです。
- 医薬品添付文書 「アラミスト」
- グラクソ・スミスクライン ホームページ
- 児島 悠史 著『薬局ですぐに役立つ 薬の比較と使い分け100』